数多くの目薬やスキンケア商品を手掛け、世界中で事業を展開しているロート製薬株式会社様。
2019年に実施いただいた1,300人規模のオリジナル謎解きイベントを皮切りに、IKUSAのイベントを複数回にわたりご利用いただいています。

今回は、人事部の密山様に弊社と出会ったきっかけやリピートの理由、社内イベントにかける思いなどをお伺いしました。

周年旅行での謎解きイベントがきっかけに

−初めてIKUSAをご利用いただいたのは2019年のオリジナル謎解きイベントだったかと思います。弊社に依頼をされたきっかけを教えてください。

当時、創業120周年旅行のイベント企画を決めるにあたり、運営メンバーで壁打ちを行い、「コミュニケーションの持続」という1つの課題に着目しました。
ロート製薬では以前より運動会などの社内イベントを実施してきました。
仲間と一致団結して、目標に向かってアウトプットを出す。そこで生まれたコミュニケーションが「縁」となり、その先の仕事に活かされる。そんなサイクルを大切にしてきました。
社内イベントを通してつながった縁から新たなイノベーションが起きるケースも多い反面、イベント中は活発なコミュニケーションが取れていたにも関わらず、業務に戻るとその関係が持続しにくいメンバーもいるということでした。

「イベント中はあんなにコミュニケーションが取れていたのに、何で持続しないのかな？」
「部署とか、業務内容とか…自分で作った殻に閉じこもっているのかな？」

「やっぱり自分の殻から脱出して、もう1歩踏み出してほしいよね」

……脱出!?あっ！謎解き脱出ゲーム！

となり、1,300人で謎解きをしよう！というアイディアが生まれました（連想ゲームになってしまいすみません（笑））
しかし、謎解きをしよう！と決めたのはいいものの、当時の運営メンバーはまだ誰も謎解きを経験したことがありませんでした。そこで、まずは実践！と実際に一般向けに開催されている謎解きイベントを体験しに行ったのですが……

「自分たちでこれを作るのは絶対に無理！」と痛感（笑）

どうしようかと困っていたそんな時に、謎解きの制作ができるIKUSA様と出会い、依頼をさせていただきました。

−まだ謎解きが今ほど世の中に浸透していない時代に、「謎解きを社内イベントでやろう！」と思いつく発想がすごいですね。こういった新しい情報はどのようにして見つけられるのでしょうか？

ロート製薬のカルチャーによるところが大きいかも知れません。弊社では同じことをただ繰り返しているだけでは面白くない。常に何か面白いこと、難しそうなことでもまずはやってみる！というチャレンジ精神を大切にしています。一見、関係なさそうなことでも掛け合わせることで想像以上に面白くなる。そんな発想から、面白そう！と思ったものは自分の引き出しにストックしていく癖を持つ社員は多いですね。謎解きも、メディアか何かで見た情報の記憶があり、打合せ中に出てきた「脱出」という単語がリンクして。誰かがふと口に出した瞬間に「それだー！」ってなったように記憶しています。

−社内イベントの企画にも、会社のカルチャーが根付いているのですね！実際に初めて謎解きを導入いただいて、いかがでしたか？

謎解きはチームビルディング性が非常に高く、実施して本当によかったと思いました。

全員に発言する機会があり、何かに気がついて「あっ！」ってテンションが上がると、遠慮がなくなるんですよね。謎解き中は年齢や役職、バックグラウンドに関係なく発言ができるので、「壁を越えた」という感覚がありました。

幅広い年齢層の1,300人で何のトラブルもなく謎解きを実施できたのは、IKUSA様だったからだと思っています。
グループ内で担当エリアを分け、連携しないとゴールできない仕掛けがあったことで、自然と自発的なコミュニケーションが生まれたことには本当に感動しました。

−嬉しいお言葉をありがとうございます。みなさまのカルチャーと謎解きが持つメリットがうまく重なった結果ですね！

イベント実施後、これまでにない社内コミュニケーションの変化が生まれた

−イベント後のコミュニケーションの持続を課題に挙げていらっしゃいましたが、謎解きを実施してから何か変化はありましたか？

旅行後もイベントで自発的に生まれたチャットグループが繋がり続けているチームがいくつかありました。これは本当に今までにない変化でしたね。社内でも謎解きで一緒になった社員同士で、新しい業務の連携が生まれたり。4年以上経った今でも、「前回やった謎解き」といった会話が出てきたりしていますね。

運営メンバーの私たちも、今まではコミュニケーションが生まれるイベントの仕掛けを考えてきましたが、これをきっかけに自発的に関係が持続するきっかけの種を植えるためにはどんな内容にしようか…という発想に変わりました。

また、2019年に実施した謎解きイベントをきっかけに、社内で謎解きブームが巻き起こりました。イベント後には社内で「謎解き同好会」という新しいコミュニティも発足して、部員もずっと増員傾向です。

謎解きがロート社員の「好き」の1つになっているのは、IKUSA様のコンテンツを導入したからこそ生まれた大きな変化です。

−2023年には運動会にチャンバラ合戦を取り入れていただきました。こちらについても、社内に何か変化はありましたか？

チームリーダー陣のスケジューラーに「軍議」が会議設定されていたり、すごく分厚い戦略資料を作ってみたり(笑)
とにかく真剣な表情で軍議を繰り広げていた姿は印象的でしたね。

運動会の1ヶ月くらい前から社内の至るところで楽しそうにチャンバラ合戦の話をしている社員がいて、社内の会話も盛り上がっているなと感じました。

他の運動会競技にはない「戦略性」というチャンバラ合戦の魅力が、コミュニケーションのきっかけを作ってくれていたと思います。

−IKUSAのイベントのどのような点が社内に変化をもたらしていると感じますか？

チャンバラ合戦は、ただ遊ぶ、楽しいだけでなく、軍議をして戦略を練るなど、チームビルディングができるしっかりとした仕組みになっていると思います。 IKUSA様は新入社員向けから在職社員向けの研修やイベントなど、幅広いシーンに合わせたコンテンツをお持ちですが、それぞれ、ただ「楽しい」だけではなく、ターゲットとなる「課題」がきちんとベースになっていて、考え、作り込まれているので、実践後に確かな変化が起きるのだと思います。

−ありがとうございます。私たちは同じコンテンツでも目的に応じて可変できるという柔軟性を強みにしているので、そう言っていただけて嬉しいです。

新入社員向けの研修でチャンバラ合戦を実施したいとご相談した際にも「どういう温度感にしたいのか」というところからヒアリングをしてくださいました。アイスブレイクとして、とにかく盛り上げることを目的としたいのか。入社したばかりの新人たちだからこそ、PDCAサイクルなどの確かな学びを残したいのかを選択できる柔軟さはすごいと思います。結果、欲張って両方の価値が欲しいとお願いしたのですが（笑）
依頼した内容をただ提案くださるだけでなく、弊社の理念部分を盛り込み、更にはマインドセットへと繋げるオリジナルストーリーまでご提案くださいました。期待の更に1歩先のご提案をしてくださったことは本当に驚きました。

社内イベントを通じて何かを生み出したい

−密山様とお話ししていて感じるのは、社内イベントへの熱量の高さです。その原動力となっているものは何ですか？

業務とは違う環境だからこそ生まれる社員間のコミュニケーションを一番近くで見ることが出来ることですね。
ロート製薬ではイベントを実施する時には毎回必ず運営に関わる企画社員を募集しているのですが、本当に様々な部署、様々な拠点から手があがるので、完全にシャッフルしたチームが出来上がります。普段どんな業務をしているとか、どこの拠点で働いているとか、所属なんて何の関係もなくて。「社員が繋がり、1つのモノを創り上げていく姿を一番近くで見ることができる」これが私の原動力ですね。人もモノもコトも、色んなものがかけ合わさって新しいものが生まれる瞬間って、花が咲いた瞬間みたいに何度経験しても感動します。

企画に関わる社員だけでなく、参加側の社員が心からの笑顔で参加してくれている姿を見ることができるのも嬉しいですね。
イベントが終わった後に「たのしかったー！同じチームになった〇〇さんと、今度一緒にこんなチャレンジしてみよう！って話で盛り上がっているんだよね」って声をかけてもらったときは、やってきてよかったー！って、心から思います。

−ありがとうございます。密山様が持つイベントへのこだわりを教えてください。

一番は、絶対的に楽しいことです！楽しさの先に新しい繋がりが生まれる。そんなきっかけが イベントだと考えています。
ただ楽しかったでは終わらない、新しいモノを生み出す価値が実感できるように。社員全員が主体的に関わり、自分たちで創っているという思いを大切にしています。

−「自分たちで創る」について、具体的にどのような取り組みをされているのか教えてください。

運営を人事総務だけではなく、必ず社内公募を行うことですね。
自分たちがやりたいことを自分たちで考えるから、もっと楽しくなると思っています。

−こうやって皆様が主体的にイベントに参加されているのはなぜですか？

これも、カルチャーだと思います。新入社員がイベントを企画することもありますし、運動会も何十年も前からやっていますが、何にでも全力で、スマートというより泥臭く取り組む姿勢は、ずっと引き継がれてきたロートらしさですね。そんなロート製薬の当たり前が、社員が主体的に取り組むことに繋がっているのかも知れません。

−ずっと青春時代みたいですね！

よく言われます（笑）社内でも役職呼びをしないとか、新入社員を1年生とか2年生と呼んだり、確かに学校みたいな文化はありますね。

リピートの理由は「社内で生まれる変化」と「プロフェッショナルな姿勢」

−2019年のイベント以降も、運動会やチャンバラ合戦、2024年夏には1,500人規模でのオリジナル謎解きクエストなど、何度も弊社をご利用いただき 、ありがとうございます。複数回にわたってご利用いただいている理由を教えていただけますか？

一つは、ただコンテンツを提供くださるのではなく、コンテンツを通して社内で生まれる変化が必ずあるからです。

IKUSA様はきちんと「イベントを通じてどうなりたいか」という目的からヒアリングしてイベントの設計をしてくださることがとてもありがたいです。やりたいことの表面的な部分だけでなく、根っこの部分をしっかりと理解して提案してくださるので、本当に信頼してお任せできますし、「これこれっ！」という満足度が非常に高いです。

もう一つの理由は、IKUSA様がプロフェッショナルだからです。

IKUSA様は、ロートが「イベントをすること」が目的ではなく、「目的があるからイベントを実施したい」と言う部分を理解くださり、聞き、考え、寄り添ってくださいます。
普段から自分たちで手作りのイベントを実施してきた弊社ですが、自分たちでできることにも限界があり、IKUSA様に協力いただくことが多いです。
だからこそ、それが実現、実行できた時にはやっぱりIKUSA様ってプロフェッショナルだ！！と感動しますね。
IKUSA様はすべてにおいてプロフェッショナルです。
だからこそ、自分たちだけではできない規模のプロの仕事が安心してお願いできます。

IKUSA様は、ロートが求めることに対して、どんな困難な状況でもあきらめることなく実現するための方法を一緒に考えてくださる。

そして、場合によってはきちんと意見して、代替案を一緒に考えてくださいます。

クライアントとしてではなく、パートナーとして寄り添いここまで一緒に伴走してくださる会社様は他にありません。

迷ったらまずはIKUSAに相談してほしい

−ありがとうございます。身が引き締まる思いです。もし他の会社の方に弊社を紹介するなら、どのような言葉で説明されますか？

今までイベントはあまりやったことがない。何かやりたいけど、何から始めていいかわからない…
それなら、まずはIKUSA様に相談してみてほしいです。

本当にたくさんのコンテンツをお持ちなので、ゼロベースでもぴったりハマる内容を提案くださるから安心！

普段から社内イベントを実施しているけど、なんだかマンネリ化してきた…それなら、まずはIKUSA様に相談！
既存のコンテンツだけでなく、唯一無二のオリジナルを一緒に考えてくださるから、必ず糸口が見つかります！

−ありがとうございます！今後もそう言っていただけるように頑張ります。

会社の付き合いではなく、人として接してくれるのがIKUSAの良さ

−それでは、最後になりますが……IKUSAへの愛を語っていただけますでしょうか？

恥ずかしいですが……（笑）お話ししますね。

IKUSAの皆さん、お1人お1人が、思いを持って、仲間として繋がってくださるのが本当に嬉しいです。仲間として信頼の絆がそこにはあるなと感じます。

また、私たちが言った事をそのまま形にするのではなく、より良くするためにきちんと意見をくださり、最良な方法や、もっといい方法を一緒に考えてくださるところにも感謝しています。

依頼側と提供側の付き合いではなく仲間、パートナーとして接してくださるところが、大好きです。

−たくさんの愛をありがとうございます！私たちも、密山様が私たちをイベント委託会社ではなくパートナーとして常に考えてくださっていることが、とても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。